力のあるデザインを生みだすための共通の価値観
どうなんですかね。完全なルールがあるわけではないんですけど、共通の価値観はあるように感じています。まずは「デザインが好き」というベースがありますが、「デザイン」というもの自体の捉え方は、個人間で微妙に異なってくると思っています。その上で共通しているのは、いわゆる見た目とか表現上のものだけがデザインじゃないっていう、考え方ですね。
日本の多くの人が「デザイン」という言葉から受ける印象って「見た目や表面を整える」ということなのではないかと思います。もちろんそこも大事なんですが、デザインが占める領域はそこだけじゃない、という価値観は確実に僕たちのチーム全員に共通していると思っています。

決済率30%増、検討リスト登録率7倍、新着アラート登録率3倍など、目に見える形で数値が改善した
「本質的な価値を考え続ける」ということでしょうか。まずはそのプロダクトの本質的価値を考え続けた上で、それをあらゆる角度で掘り下げていく。 そして、それをいろんな違った視点で見た上で、一番、ユーザーニーズとマーケットにフィットするポイントを探っていく。
はい。結局のところ、プロダクトがマーケットに出たときにたくさんの人に使ってもらわなくては意味がない。つまりビジネスにならなければ意味がないじゃないですか。ちゃんと世の中の人に求められるものにならなければならないと僕たちは考えます。


土屋尚史(つちや・なおふみ)
株式会社グッドパッチ 代表取締役社長 / CEO 1983年生まれ。Webディレクターとして働き、サンフランシスコに渡る。btrax Inc.にてスタートアップの海外進出支援などを経験し、2011年9月に株式会社グッドパッチを設立。 UIデザインを強みにしたプロダクト開発でスタートアップから大手企業まで数々の企業を支援。 2015年にベルリン、2016年には台北に進出。 自社で開発しているプロトタイピングツール「Prott」、フィードバックツール「Balto」はグッドデザイン賞を受賞している。http://goodpatch.com/


