Concept

カーデザインやプロダクトデザインの「周辺領域」をなりわいとして、数多くのデザイナーと触れ合ってきたのが、 この新しいスローメディア「TD」の発起人たちだ。
僕らはデザイナー同士があれやこれやと話す「よもやま話」に耳をそばだてては、日々感嘆したり、驚愕したりしていた。

「こんな面白い、わくわくする話が、なぜこの楽屋裏でしか語られないのだろう」
「忘れられない名言や鳥肌もののエピソードを語る、この人の話をもっと聞きたい」
「1本のペンから線が、スケッチが、デザインが、生まれる瞬間の映像をみんなに届けたい」

そんな想いからこのスローメディアの構想は始まった。
TD編集部では、サイト上の情報をつぎはぎして書かれたような文章が幅をきかせつつある今だからこそ、 デザインそのものやサイドストーリーを単に取り上げるだけでなく、 そこに関わった人々の想いを、ほんとうに素直に、丁寧にすくいあげ、蓄積してゆきたい。
ノンフィクションを書く、映すことは決して簡単なことではないが、だからこそ人の心を動かす力を持っていると僕らは信じている。
時代とともに変わり続けるデザインと言われるものの中にある「変わらない部分」を、 このメディアを通じてみなさんと一緒に「見つめ」「考え」「感じ」続けることを、僕たちのゴールとしたい。

2016年秋、まずは器をこしらえるところまできた。
古来、器は単なる「容器」という役割を超え、人間関係や名誉、格式などのさまざまな文化を現す「媒体」としての機能も果たしてきた。
来年、2017年春の本公開までに、僕たちはこれから、この器にさまざまな声を注いでいく。
多くの人にご期待いただけたらとの思いを込め、このサイトの「コンセプト」とさせていただきたい。

発行人
下倉健太郎