4回目の応募で堂々の大賞受賞!苫小牧の中学生が描くコンセプトカー

May 17,2017report

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May17,2017

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4回目の応募で堂々の大賞受賞! 苫小牧の中学生が描くコンセプトカー

文:
TD編集部

今年で5回目の開催となった、自動車技術会主催・若者のためのカーデザインコンテスト「カーデザインに挑戦!」。未来のカーデザイナーたちが描くコンセプトカーは、大人たちの想像を超えた本格的なものでした。表彰式の様子をレポートいたします。

■羽つき、しずく型、着るクルマ…… 選考委員もたじたじ、自由過ぎる発想の数々

コンテストに寄せられたカーデザインのアイディアは、自由で斬新なものばかり。車体に顔と羽がついているキャラクターのようなクルマや、しずく型でフロントタイヤが電磁石で独立(!)しているクルマ、着るクルマなど。選考委員のオジサマ方が、紹介しながら「ウウム……」と唸っているのが非常に趣深かったです。既成概念にとらわれなければ、クルマのデザインってこんなに自由になるんだ! と改めて考えさせられました。

それぞれのデザインアイディアがプロデザイナーのレクチャーによってさらにレベルアップ!

■日本の自動車デザインはこれからが一番面白い!

このコンテストの意義は未来のカーデザイナー候補の育成にあります。以前、雑誌『カースタイリング』の初代編集長である藤本彰さんはTDのインタビューの中で「自動車デザインはこれからが面白い」と語ってくださいました。

技術の革新によって電気自動車や水素自動車などが当たり前の選択肢の一つとなり、自動運転機能が搭載されるようになればクルマと私達の付き合い方そのものが変わります。エンジンが小型化することによって車体は小型化するだろうし、自動運転が可能になればハンドルは固定でなくてもよくなるか、もっと言えば必要なくなるかもしれません。外側だけでなく室内のインテリアも今のデザインからグッと自由になります。

目的地に到着するまでの間リビングでくつろぐように社内で過ごすことができたり、「ちょい乗り」のニーズに応えられる低コストで安全なコンパクトカーの選択肢も今よりずっと広がるでしょう。

未来のモビリティに対する憧れは、大人も子どもも同じ。TDはこれからも、たくさんの「デザイナーのタマゴ」たちを取り上げていきたいと思います。

ちなみに今回の受賞作品は、5月24日~26日にパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2017」の会期中、2Fの自動車技術会ブースにも展示されるそう。もちろん受賞作品の展示だけでなく、様々な特別企画展示や講演会も予定されているので、ご興味のある方はぜひ足を運んでくださいね。

公益社団法人 自動車技術会 「カーデザインに挑戦!」公式サイト

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