『Logicool M570』モノローグ|語りかけてくるモノを見つめて vol.4

May 27,2020column

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May27,2020

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『Logicool M570』 モノローグ|語りかけてくるモノを見つめて vol.4

文:
TD編集部 青柳 真紗美

ふとした瞬間に語りかけてくる「モノ」たちがある。つい触れたくなる、誰かに伝えたくなる ー そんなモノたちと、それにまつわるエピソードを一口サイズでお届けしよう。

『Logicool M570』

昔から、あまりモノにこだわりはない方だ。便利な製品が現れたらお財布に余裕があれば試してみたくなるし「これじゃなきゃ絶対だめ」というマイルールも少ない。

そんな私の「これじゃなきゃ」に当てはまる、世界でほぼ唯一のモノ。
Logicool(ロジクール)のワイヤレストラックボール、M570だ。

「トラックボール」は、ひとことで表すなら「動かさないマウス」である。なだらかな曲面に沿って右手を置き、親指で青いボールを動かすとカーソルが動く。左右クリックのすぐ隣には小さなボタンが2つ設置されていて、ブラウザなどの戻る・進むの操作もワンタッチだ。

使い始めたのは社会人になった最初の年。以来、私の仕事場にはずっとコイツがいた。もはや、これが無いと落ち着かない。レッツノートからMacBookに宗派を変えた後も、これだけは変えられなかった。

あるときコンクリートに落として壊してしまい、現在使っているのは2台目(2代目)だ。革製品は使い込むほどに手に馴染むというが、プラスチックも使い込むと手のアブラがしみていくのか、なんだか妙に艶っぽくなってきたような気がする。

私が密かに気に入っているのが青い目のようなボールだ。勝手に、風の谷のナウシカに出てくる「王蟲」を彷彿とさせるじゃないか、とか思ったりしている。調子が良い時も悪い時も、このトラックボールにそっと手をのせるとスイッチが入る。まるでそれは私にとって、何かの儀式のような瞬間でもあるのだ。

・ ・ ・

WIRELESS TRACKBALL M570』(logicool)

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