SONY『RX100』モノローグ|語りかけてくるモノを見つめて vol.7

Jun 05,2020column

#monologue

Jun05,2020

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SONY『RX100』 モノローグ|語りかけてくるモノを見つめて vol.7

文:
TD編集部 出雲井 亨

ふとした瞬間に語りかけてくる「モノ」たちがある。つい触れたくなる、誰かに伝えたくなる ー そんなモノたちと、それにまつわるエピソードを一口サイズでお届けしよう。

SONY『RX100』

大抵のデジタルガジェットは、買ってきた直後が一番だ。使えば使うほどキズが付き、みすぼらしくなっていく。そして「そろそろ新しいのに買い替えようかな」と考えはじめる。

でもこのカメラは別。SONYのRX100のことだ。もう8年も前に買ったカメラだが、まるで革製品のように使い込むほどに手になじみ、味が出てきた。仕事でもプライベートでも、あらゆるところに持っていったからキズだらけ。ボディは少しゆがんでいるし、ところどころ塗装がはげて金属の色が出てきているが、そんなところにも愛着がわく。

右手のグリップ部分には、アメリカのリチャード・フラニエックさんが作っているアルミ製のグリップを取り寄せて貼り付けた。ストラップを握り込んでカメラを構えると、手に吸い付くかのようにフィットする。

もちろん画質も現役だ。1インチセンサーを搭載したコンパクトカメラ、というコンセプトは8年経った今でも色あせず、いつでも気軽に持ち歩ける小ささなのに、スマホとは比較にならないほど精細で味のある写真が撮れる。

最近オートフォーカスの音が大きくなってきて動きがちょっと怪しいのだが、完全に動かなくなるまで使い続けようと思っている。

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デジタルスチルカメラ『RX100』(SONY

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