プロの指導でクレイモデル作り!子どもも親も楽しいカーモデラー教室体験レポート

May 14,2019report

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May14,2019

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プロの指導でクレイモデル作り! 子どもも親も楽しいカーモデラー教室体験レポート

文:
TD編集部 出雲井 亨

日本カーモデラー協会の協力で、東京・科学技術館において年に数回開催される人気イベント「ワクエコ・カーモデラー教室」。運よく抽選に当たったTD編集部の出雲井(いずもい)が、小学生の息子とともに参加。想像以上に本格的だった。

残り15分。ストラトス・ゼロはどうなる?

ここまでの工程で残り15分を切っていた。そこで最後に、特徴的な三角形のエンジンカバーをカッターで描き、窓ガラス部分にフィルムを貼ることに。空気が入らないようフィルムを貼り付けたら、余った部分をカッターで切り取る。

そうしてできあがったのがこちら。2時間半で小学生が作ったにしては上出来、といえるレベルには仕上がったのではないだろうか。もちろんプロの強力なサポートがあったからこそ、だが。

作ってみたからこそ分かるカーデザインのすごさ

クレイモデル作りを体験して、クルマのデザインというものが以前よりも深く見えてくるようになった。
例えば、以前の記事でカーデザイナーの青戸務氏が解説していた「クルマはプロポーションが大事」という言葉が、実際に作ってみると実感できた。

ベースの中子にクレイを盛っていくとき、フロントオーバーハング部分が短いと、まったくそれっぽく見えてこない。それがフロントタイヤの前方を伸ばし、ルーフの高さや車幅のバランスが整ってくると、一気に雰囲気が出てくる
ライトや窓の形といったディテールを細かく書き込むより、立体物としてのプロポーションを忠実に再現することが大切なのだ。
今回は用意されたタイヤのサイズが小さかったため迫力が出なかったが、大きなタイヤを履かせればさらにストラトス・ゼロっぽさは増すだろう。

そしてストラトス・ゼロというクルマの造形のすごさもよく分かった。
鋭く尖ったフロント。後ろに行くほど広がるボディ。大胆にカットされたサイド。これだけシャープなボディの中に、エンジンやコックピットスペース、その他クルマとして走るために必要な機構すべてを組み込んでいるのだから信じられない思いだ。

改めて完成までの流れをまとめてみた。

小学生の息子も、これまでは「あれは好き」「これはカッコ悪い」と好き放題言っていたが、カーデザイナー、そしてカーモデラーのすごさを知ってからは、見る目が少し変わったように思う。

今回のカーモデラー教室で参加者が作った作品は、こちらのページで見ることができる。また今後の開催予定については、JCMAのページに掲載されるので、興味のある方はぜひチェックしてみてほしい。クルマ好きなら楽しめること間違いなしだ。

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